言葉の水たまり

日々の生活の中で浮かんだ何気ない言葉を、消えてしまう前に掬い上げて、時には丁寧に、時には無造作に溜めておく、そんなブログです。

別れを寂しいと思うこと

お別れ。

学校、仕事、物、人。大きなものから、小さなものまで、人生の中では様々な別れがあると思います。

今回はそんなお別れについて少しお話してみようと思います。

 

 

私は何かと別れるということが昔からどうにも苦手です。

部活の引退や卒業で今までの居場所にいられなくなったり、愛着のあるものを捨てなければいけなかったり。もっと些細なことだと、読んでた本が終わってしまうことなんかにもすごく寂しさを感じてしまいます。

他にも、ずっと楽しみにしていた旅行とか、ライブとか。そういったイベント事も、楽しみであればあるほど、終わってしまった後の寂寥感もひとしおです。

その切なさを結構引きずってしまって、しばらくしんどい気持ちを抱え続けてしまうこともあります。

ああ、どうして終わってしまったんだろう。嫌だな、戻りたいな、って。

こんなに切ない思いを感じるくらいなら、いっそ最初から楽しいことなんてなければ良かったのに、そんな風に思うこともあります。

でも、ある時ふと気付いたんです。

それだけ離れがたい大切なものに、自分は出会えたんだなあ、って。

それって、すごく素敵なことだと思うんです。

確かに別れることは寂しいし、しんどい気持ちになるけれど、それはきっとそれだけ素敵なものに出会えた証。

お別れをこんなに寂しいと思えることは、幸せ者の証なんだって、私は思っています。

そう思うとこの寂しさも、少しだけ愛おしく思えませんか?

それでは、また。